# FXで破産しかけた私が見つけた成功の法則

相場の波に翻弄され、一時は破産の淵まで追い込まれた経験から学んだ本当のFX投資術についてお伝えします。多くの方が陥る罠と、そこから脱出するための実践的な方法をご紹介します。

## 底を打った日

残高はわずか3万円。住宅ローンの引き落としは来週。家族には何も言えないまま、パソコンの画面を呆然と見つめていました。

「どうしてこうなったのか」

始めた頃は順調でした。少額から始めたFX取引で、初月に10万円の利益。2ヶ月目には30万円のプラス。「これは簡単に稼げる」そう思い込み、レバレッジを上げ、取引量を増やしました。

そして訪れた暴落。

準備していたはずの損切りラインも無視し、「必ず戻る」と信じて追証を入れ続けた結果、預金残高は見る影もなくなりました。

## 転機となった考え方の変化

絶望の中で出会ったのは、相場の本質を理解する冷静さでした。

感情に任せた取引をやめる

興奮や焦りに任せた取引が最大の敵だったことに気づきました。取引する前に「なぜこの取引をするのか」明確な理由を書き出す習慣をつけました。

資金管理の徹底

一回の取引で資金の2%以上を失わないルールを厳格に守り始めました。これにより、連敗しても致命傷を負わない体制を整えました。

勝率よりも損益比

勝率50%でも利益を出せるトレーダーがいる理由を理解しました。1敗で2万円の損失なら、1勝で5万円の利益を目指す。この損益比の考え方が、長期的な成功の鍵でした。

## 実践したシステムトレード

感情を排除するため、明確なルールに基づくシステムトレードを構築しました。

– エントリー条件：複数の時間軸でのトレンド一致
– 損切り位置：直近のサポート/レジスタンスライン
– 利確位置：リスクの2.5倍以上の位置
– 取引通貨：流動性の高い主要通貨ペアのみ
– 取引時間：重要指標発表前後は避ける

このルールを破らない誓いを立て、トレード日誌をつけて検証を繰り返しました。

## 精神面のコントロール

トレードの成績を左右するのは、意外にも精神状態です。

– 連勝後の慢心を防ぐため、必ず一日の取引上限を設ける
– 連敗後は取引サイズを半分に減らし、自信を取り戻すまで小さく取引
– 週末はチャートから離れ、マインドをリセット

## 現在の取り組み

現在は月に10〜15%程度の利益を安定して出せるようになりました。破産寸前だった頃と比べ、取引量は少なく、レバレッジも抑えていますが、複利の効果で資産は着実に増えています。

最も大切なのは「トレードは短距離走ではなくマラソン」という認識です。一日で大金を稼ごうとする考え方を捨て、長期的な視点で取り組む姿勢が、FXでの成功に不可欠です。

## 最後に

FXで本当に稼ぐ道のりは、テクニカル分析や経済指標の理解よりも、自分自身との戦いが大半を占めます。破産寸前から立ち直った経験から言えるのは、「勝てない理由のほとんどは、チャートの外にある」ということです。

相場に翻弄されず、自分のルールを守り続けられるかどうか。それがFXで生き残るための最大の試練であり、成功への近道なのです。

投資は自己責任で行い、資金管理を徹底することが何よりも重要です。皆様の投資生活が実りあるものになることを願っています。